左右の心室を隔てる心室中隔に孔があいている病気で、先天性心疾患(心臓のかたちが正常に作られなかった生まれつきの病気で、全出世児の1%に存在する)のなかでもっとも頻度の高い病気です。心臓が収縮するときに圧力の高い左心室から低い右心室へ血液が流れ、肺へ行く血液量が増加し、その血液がふたたび心臓へ戻るので、心臓に負担がかかります。
孔が大きいものほど重症で、生後一ヶ月すぎれから心不全症状があらわれます。孔が小さければ無症状で、心不全も出現しません。治療は、利尿剤、強心剤を用いますが、心不全が改善しなければ、乳児期に手術が必要となることがあります。(家庭の医学より)