「高飛車というイメージを変える」と日本オラクル幹部
「当社に対して『高飛車』というイメージを抱くユーザー企業がいる。確かに、これまでその傾向があった。このイメージを払しょくしていく」。日本オラクルの三澤智光執行役員クロスインダストリー統括本部長(写真)はこう語る。同社は、これまで不得意だった中堅中小企業向け市場の開拓に力を入れている最中。

自分がお世話になった会社だし、悪い気持ちなんてこれっぽちも持っていなかったけど、本日、あまりにも悲しい出来事があったのでここで紹介。実名は出さないが、実企業名は出す。
9月の半ばにこのニュースを読んだときは失笑した。値段がどんなに高くても購入してくれるユーザがいる訳だし、毎年毎年製品の定価の何割かのサポート料が自動的に入ってくるし、自分達が販売しなくてもどこかで誰かが勝手に売ってくれるというビジネスモデルが確立されている企業が、電話営業など中堅以下の企業の市場開拓を始めたということがどういうことかというのを考えるだけで、かなり面白い話だと思っていた。
しかし、自分が勤めているような小企業が、この会社と付き合うときに受ける雑な扱いを実際に経験すると、「値段」だけではない「何か」が完全に抜けて落ちているということに気付く。前にも、アップルやグーグルの社員でろくでもないのがいたと書いたが、それは当時落ち込みの激しかった企業、もしくはまだ未成熟な企業だと見れば、ある程度仕方がないと割り切れる部分があった。しかし、まさか日本オラクルが・・・、自分自身かなりショックを受けた。
「ドキュメントとソフトウェアがあるので、勝手にインストールして、セットアップして、その上で自分達で頭ひねって、アプリケーション作ってください。自分はネットサーフィンしたいので、時間がないので5分で完了するスクリプト位自分達で流してください。後で、機能説明の時間位とってあげます。」この間、挨拶もなし。目も合わすことなし。これで、本当にビジネスが回るなんて、「高飛車」以外の何者でもないだろう。元同僚にこの話をしたら、「人による」という答えが返ってきた。確かにそうかもしれないが、顧客に対するサービスが、人に依存してばらつきが存在するというのは、企業としてその程度のものだと言わざる得ない。自分より後に入社したプロパーからその扱いを受けたので、病巣はかなり深いと思った。
ニュースを見ると製品の値段を下げることで「高飛車」でないことをアピールしようとしているらしいが、残念ながら、人の質を一定以上にあげない限り、「高飛車」のイメージはいつまでたっても取れないだろう。ほんとうにがっかりしたし、さみしかった。


ところで、日本オラクルからは「ガッツ石松でもOracle10gのインストールは出来ますよ。それくらい、簡単になったんですよ。」という話を聞いていたが、今回セットアップをしていただいた外注さんは半日かけてやっとインストールが完了している。インストールマニュアルが70ページもあって、ガッツ石松がインストール出来る訳がないことくらい、どんな人でも理解出来るし、「決められたOSで、決められたセットアップ環境で、決められた設定上」でオラクルは動くということ位、何度も経験している自分自身が良く知っている。悲しいかな、エンタープライズソフトウェアってそんなもんである。