今日は今年のテーマ3つ目、『日本発見』について書こうと思います。
日本発見、すなわち日本、日本人としてのアイデンティティを見直す機会が今年は増えるだろうと思っています。
思考停止した日本国首相に、自己防衛のみを考える政治家・公務員が運営する日本という国は、見事なまで米国の思い通りに動きます。911と全く関係ないところ始まった理不尽なイラク戦争に対する日本の支援は一体何のためだったんでしょうか?増税する必要がある税金の使い道としては何の意味があったのでしょうか?そして、この間、イラク戦争と北朝鮮問題を結びつけるあまりにもドサクサな発言にはあきれるばかりです。
政治では完全に思考停止した状態の日本ですが、経済も非常によく似た状態に陥っています。米国での過度の大量消費に守られた大企業中心の経済界からの発言は、イラク戦争に公然と賛成したトヨタ奥田会長にみられるように、完全に米国寄りです。資本と金融テクニックを用いて日本企業に投資を行い、見境いなく事業を売り切り丸儲けを続ける米国人投資家に対して、はいどうぞと手を差し伸べる姿はどうかしていると言わざる得ません。
京都議定書を切り捨て環境問題を反故にしてまで経済にこだわる態度、スマトラ島沖地震に対する米国の支援態度を見る限り、この国が世界の中心で回るべき素質を備えていないことがよく分かります。今年は、米国に対して政治・経済での属国である日本のあり方に疑問を抱き始めている人が増えてくるはずです。
文化についても同じです。昨年度から三位一体改革との名の下に、日本の地方のあり方が問われてきています。あまりにも無駄な道路建設、自然破壊などによって、その昔多くの日本人が、外国人が愛した日本の農村、日本の地方都市の美しさ、伝統などは失われています。日本は、どの地方に言っても税金の無駄使いで立てられた立派な箱物ばかり。一体、何の役に立っているんでしょうか?
欧州各国は自国の主力産業として観光を、そしてその周辺ビジネスを育ててきました。一方、日本の観光地に行くと、「うわっ、ここ観光地化されている」と思わずもらしたくなる光景ばかりです。趣味の悪いやすっぽい街並みだけでなく、駐車場の前でいやらしく旗を振る人、あげくの果てには大きなスピーカーから演歌まで。ズレてると感じさせられることは山ほどあります。日本の懐は深いはずですが、観光がビジネスとして育っていないのです。日本の地方のあり方を、観光という視点で見つめなおす良い機会だと思っています。
最後に、スポーツ。今年はサッカーのW杯の予選が始まります。未来を見据えないジーコ監督ではその先に不安は募るばかりですが、予選が始まれば間違いなく日本国民が一体となります。きっと簡単にはいかないと思います。サッカーに対して興味を持たない人も多いかもしれませんが、多分、これも日本発見出来るメジャーな要素であることは間違いないと思っています。
次回のテーマは、『ソフトウェアづくり』について書こうと思います。