歴史認識の“修復”なしに反日デモは終わらない
このように反日運動の歴史、またそれが中国の国家意識の形成にどれほど大きな役割を果たしてきたかを日本人はほとんどしらない。
(中略)
そして、若い世代になると、そのような歴史的事実があったことすら基本的にほとんど知らない。学校の歴史では、現代に近い部分の歴史をほとんど教えていないからである。歴史に強い子でも、平安時代、あるいは江戸時代のことは知っていても、現代史を知らないのが普通である。
現代史を多少は知っている若者でも、あの戦争の時代に関して知っているほとんどのことは、アメリカとの戦争に関してであって、中国との戦争に関しては、知らない人のほうが圧倒的に多いだろう。
歴史認識に欠陥があるのは、小泉首相だけではない。日本人ほとんどすべてがそうなのだ。学力低下問題は、算数、理科、国語などだけに起きている問題ではない。歴史に関しては、もっともっとひどいといわなければならない。

昨日、結婚式でスピーチをした関係で、中学時代や高校時代のことを少しだけ思い出していた。
そういえば、中学時代の歴史の授業では日本の歴史の前半、特に室町後半から戦国時代までで大半の時間を割かれ、江戸時代後期から現代史までは3学期に入ってからあわててやるという感じだった。高校時代は、日本史、世界史、地理と選択教科が分かれるため、日本史を取っていない自分は、近代から現代まで日本やその周辺で何が起きたのか実は良く知らない。ただ、センター試験なんかは、実際の授業の進み具合とは裏腹で、近代史と現代史に半分以上のスペースを割き、出題したきたことも思い出していた。だから、予備校なんかではセンター試験対策のための学習方法を伝授するが、それは歴史教育ではない。
中国の若者の歴史認識もどうかと思うが、よくよく考えると日本の若者の歴史に認識もかなりヤバイレベルにあることを改めて認識。その上で、マスメディアを使ったくだらないプロパガンダが行なわれていること、そしてその結果起こる危険性も少しは考えておかないと。しかし、JR西日本の社員がボーリングしてたとか、東京湾にくじらが来たとかで大騒ぎするマスメディアって一体何なんだろう???

  1. satoshi says:

     おっしゃる通りですね。私の場合も、近代史に関してはほとんど学校では教わっていません。近代史、特に昭和史に関しては、「まだ解釈が固まっていないから教えにくい」と聞いたことがありますが、「解釈が固まる」=「後の為政者にとって都合の良い解釈を与えてしまう」という面もあるので、微妙ですね。

  2. kio says:

    コメントありがとうございます。
    「解釈が固まる」かぁ。「事実を伝える」が「事実の解釈」というフィルタを通して伝えられるようになってるいるのかもしれませんね。解釈なんて、立場や視点などによって全く変わってくるのになんなんでしょうね。
    ついでに、映像や音声による『事実』ではなく、記者クラブでの『事実解釈』を伝えるマスメディア批判にもつながっていくかもと漠然と考えています。
    ところで、いつもブログも拝見させていただいています。視点が私とはすこし違うのでそれが逆に面白く継続的に読むようになっていました。