ネット関連企業の代表としてソフトバンク&ヤフーと、楽天やライブドアが並び評されることも多いのですが、どうも違和感を感じていました。自分は、ネット関連企業とは、情報というコンテンツをユーザに届ける間に立つことで収益をあげるモデルで成りたっているというメディア系企業のイメージが強く、後者二つは、どうもイメージ先行の株式時価総額をテコに、金融関連の利益でなんとか体裁を保っている感じがし、どうもズレがあるのです。
最近ぼんやりとですが、自分のイメージする日本を代表するネット関連企業が出来上がりつつあります。それは、ソフトバンク&ヤフーと、インデックス、USENです。

在京民放各社、携帯向け配信のインデックスと提携交渉
テレビ朝日など在京民放各社が携帯電話向け情報配信のインデックスと資本・業務提携する方向で交渉していることが24日、明らかになった。インデックスは民放各社に対し第三者割当増資をし、200億円程度を調達する計画。来春に始まる携帯電話向け放送や、情報配信サービスなど新規事業で連携する。

SBグループはどうもNTTを仮想敵としてインフラ事業に邁進していて、ネットワーク上でのメディアコンテンツにはそれほど手をつけている感じでもありませんが、ポータルとしての知名度、ニュースなど軽量の情報提供力は抜群です。一方で、インデックスとUSENは、上記ニュースのようにコンテンツやキャラクタを持つ企業「の」買収や「との」提携を深めつつあります。インデックスは、元々出会い系サイトから始まった会社ではありますが、情報提供の仕組みを企画し実現することに優れていますし、広域ネットワークの時代へ目を向けて手を打っていることが良く分かります。USENはインフラも整えていますし、ブロードバンド環境であるべきメディア企業のあり方を先手を打って、時代の流れが追いついてくるのを口をあけて待っているイメージがあります。どちらも漠然としたイメージでしかないのですが、少なくともコンテンツなどのメディアとしての収益モデルを描けない楽天やライブドアとは違うかなといった感じです。
ちなみに、アメリカだと、ヤフー、イーベイ、そしてグーグルとかなりすっきりします。ここにもマイクロソフトっていかがなものかって感じですし、今さらAOLでもないですので。日本では、ヤフーが前を二つを完全に支配しています。グーグル的企業は出てくる感じはしないです。圧倒的というのか土壌が違うのか。

  1. kio says:

    インデックスはこれまでも虎視眈々という感じだったけど日経に注目され始めている様子。