実質実効為替レートという、要は円の価値を総合的に表わす指標が30年振り低水準(2000年度からの対ドルのレートが下図)で推移しているそうです。円安効果もあって高収益を謳歌する輸出企業や、その類の企業が株式市場の主なインデックスを引き上げている現状を見ると誰がハッピーだというのはよくわかるのですが、さすがにこの急激なピッチで円の価値が下がることが、本当に良いことなのかちょっと考えてみる必要がある気がしています。米ドルの価値が相対的に下がっていてこのペースなので、対ユーロ、対ポンド、対豪ドル、対スイスフラン、対NZドル、対カナダドルなどで見ると、ほぼ独歩安状態に放置されている円安是正の流れは、金利動向はもちろんあるものの案外近い将来かもという気もしています。
実質実効円ドル為替レート
ビックマックインデックスと呼ばれる購買力の平価なんかを見ても円の価値を身近に感じられたりはします。ビックマックの大きさや味が多少違うけど、ヨーロッパでビックマックを食べる気分には全くなれない結果が出ています。