今日は、オラクルワールドに行ってきました。前回、自分が社員だったときの東京ドーム以来、3年ぶりの開催だということ、外部の人間としてははじめてということもあって、楽しみにしていきました。前回は、セミナーのひとこまをいただいてプレゼンテーションが出来たことが一番の思い出です。
さて、今回の目玉はグリッド。なんだ、グリッド?という方は、オラクルのホームページを見ることをお勧めしますが、昨晩風邪でモウロウとしながら自分も見てみて思わず苦笑いしてしまいました。オラクルの「グリッドのためのデータベース」というホワイトペーパーの第一文はなんと・・・
「グリッド・コンピューティングが、計算の経済性を根本的に変えようとしています。」
これじゃ〜、なんだかさっぱりわかりません。続きを読む気もうせた自分は、今回の目玉をすっかり見落としてきました。よって、写真もありません。
さて、オラクルは、実はここ5年ほど売上を全く伸ばせずに、ITバブル時代前までの急成長企業の面影は全くないですが、頭が良い人達がそろっているのであの手この手と様々な手をうってきています。
今回特に面白かったのは、RDBMSの知識(SQLとかPLSQL書く)だけで、XBRLへ対応したアプリケーションやシステムを開発することが出来てしまうソリューションです。(XBRLとは、ここで確認できます。ようは、財務系の書類をみんなで決められたフォーマットのXMLベースで記述して、流通可能にしておいて、ゆくゆくは税金の書類とか国に提出するときこれに統一してしまえという感じのものです。)
このソリューションは、日本オラクルが独自に考え、既に始まっているe-Japan構想のトレンドとも重なって良い感じにビジネス展開できそうなんだそうです。
どうせ書類なんかは電子書類としてデータベースに保存する必要があるわけだし、XBRLの知識とか得るのも面倒、XBRLとテーブルとのマッピングとかも考えるの億劫とか、オラクルにとっても使う人にとっても良いことだらけに感じてしまいました。
確か、数日前に、東証が情報系(一部の基幹)のシステムをオラクルを使って再構築するとニュースにもなんとなくつながっていて、東証が決算短信等の開示情報に用いるデータの標準フォーマットとしてXBRLを採用する予定なんだとか・・・。
外資系の会社、特にIT関連の会社の社員は、本社の考える日本では通用しないソリューションを無理やり日本に適用しようと頭を悩ませたり、本社に日本で考えたソリューションを提案してもなかなか受け入れられなかったりと、結構、不毛なことも多いのだけれでも、さすが日本オラクル!と改めて見直した瞬間でした。