来週中に確定申告をやらなければいけないが、今年はかなり面倒で億劫。
今週は新生銀行が上場し(初値買いして含み損有・・・)、カネボウが花王への化粧品事業売却を反故にし、産業再生機構への支援を求めたりと、税金を使った企業のモラルハザードてんこもりでした。
新生銀行は2000億円近い売却益(課税対象にも出来ないらしい)の話しで持ちきりだが、それ以前に使った国の公的資金8兆円の話しはほとんど出てこない。小泉も「誰でも投資するチャンスがあったんですから・・・」などといっているが、税金を8兆円使ってその半分以上が戻ってこないことがわかっているこの状況で、でも儲かるという発言をするとしたら、完全にピントはずれだ。
カネボウもすごい。労働組合が花王への化粧品事業をプライドだけで反対しただけでなく、お国なら花王が算出した化粧品事業より高く買ってくれると皮算用もあったらしい。そんなこと言ったら、これから勝ち組の負け組に対する企業の合併は健全に行なわれず、負け組会社はどこも国への事業をより高く売却することを考えるだろう。カネボウは債務超過の会社なのに、借金は国が棒引きしてくれるという理由で今まで通り経営陣は経営を続けていくらしい。斜陽産業でも一度大会社になると、これからは国が基本的には救ってくれるらしいというモラルハザードがはびこることになる。判断基準はあいまいだが・・・。
しかし、確定申告で税金払って、上記のような使われ方・・・。街を歩くと、完全斜陽産業の業界団体(○○建設協会とか)のビルの前には黒塗りのセルシオに眠そうな運転手もいたりと・・・。すごい・・・この国。