4月26日に行なわれた分割銘柄の権利入札で、最低落札価格にてある銘柄を落札してしまいました。
権利入札については、日本証券新聞などで分かりやすく説明されているので読んでもらった方が良いのですが、細かいこと抜きにちょっとだけ説明してみます。
1:2の株式分割を行なうある銘柄の権利付最終日の終値が10000円とします。信用買残10万株、信用売残5万株あるとすると、差引5万株分を、権利落ち日に入札することになります。
終値の半分の価格が理論値ですが、分割の数が大きい銘柄、信用買残がに多い場合など入札対象の株数が多くなると、落札価格が結構安く決まる可能性もあります。
上記例の場合だと権利落ちの理論値は5000円ですが、例えば、4800円100株、4500円200株、4000円500株、3500円1000株と入札をしておき、30%ディスカウントの3500円で決まれば、ちょっとしたもうけもんな気持ちになることが出来ます。
ちなみに、この権利入札価格の加重平均を信用買い立てした時の値段から引いた額が、信用買い立てをしていた側の新しい建玉価格となります。
上記例の場合、平均4750円で落札されたとすると、信用の買い手は5250円が買い付け価格だとして処理されます。
ちなみに、今回落札した銘柄はドリームテクノロジーというある意味バブル株で、落札価格は98000円です。今回の権利入札の結果は、大証金のホームページで確認することが出来ます。
昨日のドリームテクノロジーの終値が210000円ですので、大儲けじゃないかと感じるかも知れませんが、そうでもありません。あくまでも新株の権利なので、分割の子株が還流してきたときに初めて市場では売ることが出来ます。もしくは、発効日決済取引といって、権利入札で取得した新株を取引する市場で決済します。こちらは、権利処理価格前後をうろうろしています。発効日決済取引口座はまだ開いていないため、利確が出来てませんので、簡単には喜んでいられません。
でも、権利入札で初めて落札出来たのと、しかもそれが最低落札価格だったというのはちょっとうれしかったです。