もうすぐGoogleのIPOがある。注目度はかなり高いにもかかわらず、正確な日程が全く表に出てこない不思議なIPOである。オークション方式で株式を配分するという面白い試みなので参加してみたいとも思ったが、日本からのアクセスが色々と面倒なのでやめた。市場に出回ってから、初値が下にぶれたら拾うことを考えている。
Googleは、収益だけを見ると単なる広告屋ではあるが、元々は「検索結果を重視するWebサーファーの間で非常に高い人気サービス」だった訳で、やはりインターネットやソフトウェアで新しいサービスを提供するときは、どこかで「うける」、そして「支持される」サービスがベースとなってくる。後に、収益がついてくる、企業からみると言葉は悪いが「刈り取る」というフェーズが来たという感じだ。
一方で、世界で1番と2番のソフトウェア会社はそういうビジネスで立ち上がった訳ではない。元々、大きなプロジェクトがあることを知った人間が、相手の懐に飛び込み、自作自演が可能になるようにシナリオを書き、手に入れたところから全てが始まっている。
前置きは長くなってしまったが、自分達もついに実行フェーズの手前に来て、どうするべきかを考え始めている。今のところ、種を蒔き、後で刈り取る方法を選択しようと考えている。自分としてはとにかく「支持される」サービス基盤(製品はその上にのるコンテンツとして扱いたいというイメージが出来つつある)を提供したいと考えている。後でどう刈り取るは、後になってみないと分からない、後になればなんとなかなるだろうという考えである。多分、Googleも「広告で稼ぐために検索エンジンを構築しよう」と考えたわけではないはずなので・・・。
ただ、自分達がやろうとしていることを「支持」してくれる資金提供者がいないと厳しい。今の日本は、少しずつその基盤が整いつつあるのかなぁと思っている。もちろん、こちらからも「支持」されるべきゴールをきっちりと提示する必要はあるが・・・。
あとは、自分達の意志を確認して、どこに進むかを決断をして、実行するだけである。

吉田繁治:
リーダーシップは「何を実行すべきか(what)を決めること」です。
マネジメントは「どう実行すべきか(how)を決め、過程を管理(manage)すること」です。

ついに、リーダーシップとマネジメント力が求められるフェーズに入りつつある。

  1. kio says:

    4ヶ月前に考えていたことをこうやって書き留めておくと、全く異なる今と比較で出来て良いかも。