コンピューターがどういう仕組みで動いているか知らなくても、コンピューターを動かすことに苦労したことがない世代なので、ビット操作、論理演算、ブール代数という言葉を聞いてもピンとはこない。SQL文を書いたり、Javaなんかでちょっとしたプログラムをいじったりする程度であれば、コンピューターが0と1とその演算でを基本として成り立っているということを意識する必要もほとんどない。
だから、最近ある人からもらったメールの本質を理解するのにかなり時間がかかった。

any processing of bitwise vectors is very fast, as it is the natural computer form of storing information, so the Boolean algebra operation is the most quick

この道はいつか来た道… REBOOTEDさんに、素人な質問をしてかなりの部分を忍耐強く答えてもらった。
その過程で出てきた論理演算ってのをそもそもの意味からちょっとだけまとめてみた。
論理演算とは、真と偽との間で演算され、結果も必ず真か偽となるもの。真と偽をそれぞれ0と1であらわすため、論理演算とビット演算は同義であると考えてよい。論理演算には、下記の6つの種類(派生含め)がある。
1.論理和
1つの入力が真の場合、出力が真となり、全ての入力が偽の場合、出力が偽となる。
XY|A
00|0
01|1
10|1
11|1
ベン図で書くと、

論理和

2.論理積
全ての入力が真の場合、出力が真となり、それ以外の場合、偽となる。
XY|A
00|0
01|0
10|0
11|1
ベン図で書くと、
論理積

3.排他的論理和
入力が真と偽の組み合わせの場合、出力が真となり、真と真、偽と偽の組み合わせの場合は、偽となる。
XY|A
00|0
01|1
10|1
11|0
ベン図で書くと、
排他的論理和

4.否定
入力が真の場合、出力が偽となり、入力が偽の場合、出力が真となる。
X|A(X(-))
0|1
1|0
ベン図で書くと、
否定

5.否定論理積
論理積の否定。全ての入力が真の場合、出力が偽となり、それ以外の場合、真となる。
XY|A
00|1
01|1
10|1
11|0
ベン図で書くと、
否定論理積

6.否定論理和
論理和の否定。1つの入力が真の場合、出力が偽となり、全ての入力が偽の場合、出力が真となる。
XY|A
00|1
01|0
10|0
11|0
ベン図で書くと、
否定論理和

いまさらの話だとは思うが、絵でまとめてみるとしっくり。