今週の日経ビジネスに流通業界での勝ち組としてヨドバシとルミネが、負け組としてカルフール、イオン、ヨーカ堂などが紹介されている。流通業界も入れ替わりが激しいし、今日勝ち組だとしても、いつ負け組になるかわからない厳しい業界だ。しかも、日経ビジネスで勝ち組だと紹介された小売り企業(例えば良品計画)は、数ヶ月後にだめになるというちょっとしたジンクスがある。ヨドバシやルミネに特に何の思い入れもないので勝ち組に関しては特にコメントはないが、カルフールに関する記事はかなり笑えたので記載しておこうと思う。

「チラシをなぜまかないんだ。チラシだ、チラシ!」
日本に来たカルフールのフランス人幹部は、販売不振が問題なるためたびに命じた。本国では、A4判8〜10ページのチラシが消費者に浸透している。同じように客が増えると信じた。
(中略)
「全部、売り場を花見にあわせろ」と指示をした。春は、ひな祭り、卒業、入学、就職、転居といくつも商戦がある(にも関わらず)。
(中略)
「高額品を全面に押し出すボーナス時期に68円納豆、400円ワイシャツを販促」「正月みかんをおくべき年末にシャンパンを大量陳列」「冷や麦やそうめんが旬の7月にパスタを売り場の中心に配置」

ものすごいフランス人の勘違いぶりが全面に出ていて面白い。同じく、ウォルマートが経営に参加している西友店舗の醜さも同じような状況で作られているのかと思うと、少し気の毒にもなる。ちなみに、以前ダイエーなんていらないと思う人の数Le Pie d’Angloysでイオンやヨーカ堂をはじめカルフールのことは書いている。ただ、イオンやヨーカ堂の店舗自体に何の面白みもないことを考えると、チーズとパンだけでもカルフールの存在意義はあったのかなぁと思っているので、物流網は残されるのは自分としてはよかったのかも。
食材、一般的な消費材に対する目は、日本人が世界で一番肥えているはずだと思う。そんな、流通市場に裸一貫で攻め入ったカルフールはどこか頭がおかしかったといえばそれまでだが、実は、そんな日本人でもどうも苦手な分野がある。それは、明日のブログで。