今回の選挙は自民党の圧勝で、民主党は惨敗。あるときは自民党と変わらない主張をしたかと思えば、あるときは反対なのか優柔不断だったりと、これまで以上に民主党の存在意義がアバウトになった感も。朴訥に政策を訴えること自体は間違っていないが、一本筋が通っていたかどうかも微妙。小池や片山をはじめとする生理的にキモイ落下傘候補どももタチが悪いが、無所属になっても自民党にしがみつこうとする候補もタチが悪い。
それよりもここまで自民党が大勝してしまう土壌があることを今の時点で気がついておいてよかったとも思う。演説のうまいカリスマ性のある指導者が「右向け右」と言ったらみんな同じ方向をきちっと向くんだろうな。時代は変わってもやっぱり人間の気質は変わらないんだよね。「右向け右」「はい」「進め」と言われて前が崖でも進むんだろうな。次まで4年もあるのに。3分の2の意味分かってんのか?
そして、ブログが本格的に関与するとも言われた選挙だけど、結局はマスメディアを上手く利用した小泉首相の勝利。ブログが既存メディアに影響を与え、選挙そのものにおいても大きな流れを生み出すかもともいわれたが、残念ながらそんなことには全くならなかった。
日本の人気ブログの類に選挙について外野から語るものはあったが、政治や政策そのものの中味にについてまともに論じているものは残念ながらなかった。公職選挙法の縛りで候補者自身の発言がなされなかったこと、そもそも時間がなかったことを考慮にいれても、ブログで政治について自由にディスカッションするなんてレベルにはまだまだ達していないってこと。もしかしたら、広告メディア以上の役割をブログに求めるのは結局は困難だったのかもと、なんとなくブログの本質というか限界を見てしまった気も。