一昨年なら飛びついていた話題であろう楽天とTBSの一件ですが、あんまり書く気になれませんでした。とは言っても、楽天の狙いは分からないでもないです。
自分達の事業モデルやその将来が見えていて、なおかつ、それでも成長しなければならないジレンマに陥っていたら、キャッシュに転換しやすい有形・無形資産を出来るだけ多く手に入れておきたいという考え方はありだと思います。それに、莫大な広告費の流れの中に自らをおいて、自らの手でその流れを放送からネットへ変えて行きたいというのも分からないでもないです。何十億もテレビ局へ広告代を払っている企業の窓口とのパイプが出来れば、それはそれで悪い話ではないはずです。
ネットと放送の融合もお題目以上のことはよく分かりませんし、彼らもわからないはずです。確かに、放送の枠が決められている中でくだらない放送なんかよりも、光ファイバーや高速無線経由でのオンデマンド・サービスが現実的になりつつあるのも良く分かりますが、TBSと組むことで実現できることかどうかというのは別問題です。楽天は、スポーツでも結果が出ていません。収益モデルにも先が見えてきました。ということは、楽天が焦っている足元をみて、村上氏にうまくはめこまれたって感じに見えてきますが、実際のことは良く分かりません。