今更だとコアのサッカーファンは言うかもしれませんが、オシムの言葉を読んでみました。
オシムの言葉がなぜビジネスに役にたつのか、いまいちピンとこない人も多いかもしれませんが、思慮深い語録をひとつひとつ読めば読むほどなるほどなぁと感心してしまいました。
たとえば、「考えて走る」
サッカーのあるべき姿をこれほどまで的確かつシンプルに唱えた言葉はないのではないでしょうか。ビジネスモデルもシンプルであればあるほど普遍かつ強固です。マクドナルドやセブンイレブンのフランチャイズモデルしかり、ジレットやキヤノンの消耗品モデルしかり、電通やグーグルの広告モデルしかり。スポーツとビジネスはミッションは違えど、ゴールはひとつしかありません。永続的にゴールを生み出すためのモデルは、シンプルかつ説得力のあるものでなければなりません。「リスクを冒して攻める」も企業の成長には欠かせない言葉であることは言うまでもありません。


「多様性」。ビジネスの世界におけるリーダーは、多様性(個人の多様な属性(性別、年齢、国籍など)や価値や発想をとり入れ、環境の変化に迅速かつ柔軟に対応することで、個人も企業も持続的に成長して幸せになりましょうというのが、よく見かける定義)を最大限活用して結果を出す必要があります。オシムは、20年以上前の当時のユーゴスラビアで監督を引き受け、結果を残しています。多様性に関する彼の言葉ほど、説得力を持つものはありません。
今週のナンバーの表紙はオシムだったので、思わず買ってしまいました。

「負けた方がいいこともある」。サッカーで「内容が悪くても勝ってしまうと、これで良いんだと思ってしまうのが怖い」と言うことです。ビジネスの現場でも各社員が肝に銘じておくべき言葉だと思います。仕事のパフォーマンスが悪くても、結果を伴っていなくても、次の仕事をもらえる、給料が出る。よく見かける光景ですが、これでは中長期的な成長は見込めません。負けて学ぶことは多くあるはずです。


ちなみに、オシムとジーコの違いが分からない人は・・・いませんよね?