その後も経産省は毎年のようにIT関連の研究開発予算を計上し、プロジェクトの委員会には必ずと言っていいほど、富士通、NEC、日立、NTTグループの名前が上席に連なっていた。(中略)しかし、その経産省すらこう口にしてはばからない。「もうNEC、富士通、日立」には期待できない」
政府内で大手ベンダーの最大の支援者だった経産省までもが、彼らを見限ろうとしているのだ。

これは、先週の日経ビジネスの特集記事「国策ITが見限られる日」の中で経済産業省の役人の言葉。さすが役人・どうせITに関わる部署にいるのも長くて3年。まずは前職を否定するところから仕事が始まるのがお役人の仕事。ほんとは「もう経産省は期待しない」じゃないの?自分も前職で懲りたが、IPAやらなんやらとか研究所やらとか経産省のIT関連で『もの』になったものなんてそもそもないし。いくらつぎ込もうが、どこにつぎ込もうが、いつも結果は同じ。予算配分も年次単位だから数年かけてのプロジェクトも最初は威勢がいいが最後は尻すぼみが当たり前。きまぐれな担当者も途中で変わってみたいな話はザラ。そもそも、経産省の予算をちょうだいするときの判断基準に市場性というのがあるけど、どこかでうまくいったか、ある特定の人間が「ニーズがある」と感じることが市場性という世界だからなぁ。