アル・ゴアの『不都合な真実』は、一家に一冊置いておいても良い本でないでしょうか。映画を観てからと思っていたけど、映画を観に行く時間がなかなか取れなくてまずは本を購入してみました。

不都合な真s実

実は、14年ほど前にアル・ゴア著の『地球の掟』を読んで、環境についてもっと学びたい、環境をテーマに将来は仕事をしてみたいと思いボストンに留学したのですが、恥ずかしながら、その後はほとんど環境というテーマに関してほとんど無関心でした。
というのも、当時、国連の日本人職員と話をする機会を持ったときに「いかに国連に入るのが難しいかったか」といった自分の視野でしか物事を捉えられない人に出会ってしまいがっかりしてしまったこと、就職活動を通して環境というテーマが企業には全く歓迎されていないことを肌で感じてしまったこと、などなどが重なって、まずは自分が食べて行くことを優先した結果が、これまでの環境への『無関心』への言い訳なんだと思います。(一時期米国にいた友人の影響で、枝廣淳子さんのメルマガを取ったりして、環境に関することへの関心を取り戻しかけた時もありましたが。)
さらっと目を通してみましたが、本には、地球環境、温暖化に関する目新しい事実なんてどこにも書かれていません。ただ、徐々に(地球という時間軸でいうと急速に起きている)でも確実に地球では変化が起きている事実がわかりやくまとめられています。ダボス会議のメインテーマも環境でしたし、ビジネス関連著名人で自分の最近のお気に入りである御立 尚資氏(みたちさん)も書かれているように、企業が環境に対して真正面からむき合わなければいけない時期には来ているのかもしれません。

日本企業が無縁ではいられない
『不都合な真実』

 『不都合な真実』(原題『An inconvenient truth』)という本の日本語版が出版され、同名の映画も上映されている。ご存じの方も多いだろうが、ゴア元米副大統領の手になるもので、地球温暖化とその影響という問題に正面から取り組んでいる。
 個人的には「やっと日本語版が出たな」という感覚が強い。というのも、昨年後半、米国やEC(欧州共同体)諸国に出張するたびに、必ずと言っていいほどこの本・映画の話になり、あまりの頻繁さにびっくりした経験があるからだ。
 出張先で会う人たちは、ほとんどの場合、経営に関わる方々であり、特に環境運動に熱心な人というわけではない。なのに、異口同音に「あの映画は見たか」「本は読んだか」「どう思うか」と議論を吹っかけてくる。

環境というテーマは、継続的に積み重ねの議論をしていかなければならないテーマになるんでしょう。そうすれば、世論も多少は動くのかもしれません。というわけで、アル・ゴアの『不都合な真実』は、一家に一冊いかがですか?