二律背反とは、

(アンチノミー)二つの相矛盾する命題である定立とその反定立が等しい合理的根拠をもって主張されること。特にカントによれば、純粋理性は四つのアンチノミーをもつが、特に重要なのは超越論的自由と自然必然性との間のそれである。二律背反。(三省堂提供「大辞林 第二版」より)

二律背反をを本質的な課題と捉えそれを経営戦略の軸とする東芝西田社長の言葉。

利益かシェアか、品質かコストか、差異化か標準化か。かつては二律背反的な要素のどちらかを二者択一すればよかった。しかし、今やパラダイムが変わり、二律背反という本質的な課題を解決しないと勝ち残れない。(日経ビジネスより)

深い。過去の結果と未来の予測、グローバルとローカル、現場と高い視点、売れ筋のみと品揃え・・・経営においては解決しなければならない、二律背反の命題が山ほどある。野球やサッカーなどのチームスポーツにおいてもそう。チームの勝利とメンバーの育成を同時に行なわなければ、チームが成立しえない。
今そのものを大切にするのか、それともあるかないかわからない未来を思い今を生きるのか。必然と偶然の積み重ねでもある人生においても、二律背反は本質的な命題なのかも。仕事においても、家庭において、環境においても、社会においても、人生常に二律背反的な事象にぶつかり、その上で自分がどうバランスをとるかが大切なのかも。


このブログうまく書けなかったけど公開しちゃいました。