星野J、球界相関図塗り替えた!!
一方、“子飼い”の中日勢には、過酷な任務を課した。韓国戦では、1点リードの8回無死二塁の場面で、前日に左ふくらはぎへ死球を受け満足に走れない状態の井端を代打に送り、絶対に失敗できない送りバントを命じた。体調不十分の川上にはピンチでの中継ぎ登板、岩瀬には2回1/3のロングリリーフを強いた。このすべてが成功し、難敵を退けたのだ。
 とはいえ、中日・落合監督にとっては、来季絶対に欠かせない戦力。星野監督の鬼采配(さいはい)をどんな思いで見ていたのか−察するにあまりある。
(中略)
 ちなみに、アジア予選の中日勢5人は、全員が中日・星野監督時代にプロ入り。「みんな、おれが入団会見をやった子だから…」と闘将は目を細める。
 しかし、「岩瀬、川上はともかく、森野は落合監督が自ら2時間半ぶっ続けでノックの雨を降らせて鍛え上げた“落合チルドレン”ですよ。荒木、井端が“あらいば”コンビとしてブレークしたのも、落合監督の指導があってこそ。就任当初から鉄拳制裁を否定し、アンチ星野の立場をとってきた落合監督は、胸中複雑でしょう」(東海地区テレビ局関係者)との指摘も。人間関係が複雑に絡み合っている。

韓国と台湾に勝ち、野球日本代表は北京オリンピックに駒を進めることが出来たことはまず良かったと思う。ただ、韓国戦の星野の選手起用にはいささか驚かされたとともに、選手の寿命を考慮せず酷使した中日時代の星野の強引な部分や山師的な醜い部分が出ていてあまり気分が良いものではなかった。
特に岩瀬の器用法。星野は、岩瀬が普段決して投げることのない2回1/3、46球のロングリリーフをさせた。その理由は「延長が頭をよぎったから」とのことだったが、4-2となった8回の時点で藤川・上原のストッパー2枚を抱えていながら延長が頭をよぎるということは、岩瀬なら2点取られても良いということだったのか?もし、左が必要な時に足りなくなるかもしれないという言い訳があったとしても、高橋尚を切って戦力的に上だと判断したアマチュアの長谷部を残したこととつじつまが合わなくなる。また、台湾戦のことは全く考慮しなかったのだろうか?
韓国が、WBCで観たときのチームよりかなり戦力的に落ちるチームだったことを考えれば、中日の選手を酷使するまでもなく勝てた試合だったと思うが・・・。あまりにも北京オリンピック出場を星野監督の手腕として美化しすぎるのはどうかと思うし、もっとドライに分析は行なうべきだと思う。