アメリカにはじめていったときは本当に英語がからっきしわからなかった。テレビを見ても何がおもしろいのかさえもわからなかった。仕方がないのでMTVを良くみてたのだが、その当時よく放送されていたのが、ビーバスアンドバットヘッド。
基本的にあほのビーバスとちょっと悪知恵は働くがあほにはかわりないバットヘッドが繰り出すとにかくくだらないアニメのストーリー。当時の自分には楽しくて仕方がなかった。英語が分かる唯一の番組でもあったし、アメリカ人の描き方が少し皮肉が入っていてる描写が最高だった。
例えば、ビーバスとバットヘッドはバーガーワールドというハンバーガー屋でバイトをしているんだが、とにかく態度が悪い。当時の自分にとってファーストフードといえども、基準が日本のマクドナルドにあり、店員がスマイルを絶やさなかったり、店はきれいだったりというのが当たり前のイメージだったのだが、アメリカのファーストフードの店員の態度の悪さや、阿呆さ加減や、店の汚さになんだか、ちょっとしたカルチャーショックにあっていた。でも、この番組を見て、彼らと大差なんてなく、結局そういうもんなんだと自分で納得できるようになった(苦笑)。ちなみに、「Work Sucks」というストーリーを見れば、彼らの働きぶりがわかる。
あとアメリカ人たちは個性的であることを美とするところがあるのだが、そのレベルはピンきりである。そのピンの代表例が、こういうファーストフード「でも」、個性的であろうとするところ(ほんとは、単にわがままを言うところ)。例えば、日本人なら面倒なのであらかじめ決められているバリューセット(サイズは全部Mとか)を頼むだが、ファーストフードに並ぶと「ジュースはラージで、ダブルチーズで、オニオンぬきで、ケチャップは大目で。」と頼む人がかなり多い。最初は、「はぁ」って感じだったが、それもこのアニメを見て、妙に納得できたりと・・・。
まあ、子供の教育上良くないとは思うが、まあ大の大人も楽しんで見れる、日本で言えば、クレヨンしんちゃんの中学生版だということで・・・。