昨日の続きです。
その前に・・・自分の妹と「唯一」共通で好きなバンドが、このクランベリーズでもあります。
さて、クランベリーズの3rdアルバムは「TO THE FAITHFUL DEPARTED」。このアルバムは、ボンジョビとかエアロスミスのプロデューサーであるブルース・フェアバーンを迎えて作られたもので、かなりハードな曲が多いのが特徴です。バンドもしくはドロレス自身の政治とか社会に対する怒りやストレスを一気に発散させてようなアルバムです。「SALVATION」がシングルカットされましたが、ほとんどパンクです。2:23という曲の短さもまさにパンクって感じで笑ってしまいます。この曲をMTVアワードか何かで演奏したときは、ドロレスやバンド全体の調子があまり良くなく、酷い出来だったと記憶しています。アルバム通して、「FOREVER YELLOW SKIES」や「I JUST SHOT JOHN LENNON」などかなりハードな曲が目立ちます。ただ、その中に埋もれそうな「FREE TO DECIDE」、「WHEN YOU’RE GONE」や「I’M STILL REMBERING」のような、元々のクランベリーズらしい、やさしい感じのポップな曲も含まれています。社会的メッセージ色が強すぎる感じもしますが、アルバム全体の曲の出来は良く、売れた前作よりも個人的にはこちらの方が好きです。
4thアルバムは「BURY THE HATCHET」。実は、自分がクランベリーズの中で一番好きなアルバムは、このアルバムです。前作から3年ぶりに発売されたこのアルバムは、政治的なメッセージがほとんどなくなり、ドロレス自身の体験なんかを元に書かれた曲が大半を占めています。そのためか、ドロレスの歌い方もかなり大人っぽくなって聴き心地がすごく良いです。
1曲目の「ANIMAL INSTINCT」を最初に聴いたときの感動は、今まで音楽を聴いて来た中でも最高の部類に入ると思っています。大袈裟ではなく、「待っててよかった〜!」と素直に思いました。シングルカットされた「PROMISES」のエッジのたったギターの後ろで流れるアルペジオなんかも思わずニヤッとしてしまいます。そして、「YOU AND ME」〜「JUST MY IMAGINATION」に続く部分は、このアルバムの二つめのハイライトではないでしょうか?この手の音楽が好きな人で、「YOU AND ME」を聴いて感動しない女性は多分いないでしょう!と断言できるかも・・・。
5thアルバムは「WAKE UP AND SMELL THE COFFEE」。4thの延長線上にある音とも取れるし、2ndの頃の音に戻った感じもするアルバムです。3rdと4thと、その間のギャップがきだっただけに、少しマンネリ化してしまった感じもします。ただ、「ANALYSE」や「EVERY MORNING」は、かなり好きな曲で何回聴いても飽きません。
最後に、一昨年の7月、サンフランシスコのライブハウスでクランベリーズのライブを見ました。一人で行ったので、周りがカップルばかりでちょっと寂しかったのすが、前から2番目位のところを確保出来ました。演奏とか周りの雰囲気はさておき、「ANIMAL INSTINCT」を生で聴いたときはほんとうれしかったです。

  1. 主夫の妹 says:

    クランベリーズだけが「唯一」の共通で好きなバンドでもないと思うけど。ドロレスが出産後に初めて素直に書き上げた4thアルバム「BURY THE HATCHET」が一番お気に入りって言うのは、なんか納得。フランスはヨーロッパで珍しく最近出生率が伸びている国。育児休暇は男性にもあるよ。2週間だけだけど。おまけにパリの市役所が空いてるスペースの有効活用にって、託児所として開放してる・・この話はまた今度。