お金持ちになるためのバイブル的な本といえば、「金持ち父さん貧乏父さん」とか「ユダヤ人大富豪の教え」とかを思い出す。
書いてあることはいたってシンプル。
それは「自動販売機ビジネスをやりなさいってこと。」
ほぼどの本も、まずは不動産ビジネスが金持ちへの近道だと定義している。日本人の感覚だと、不動産の価値というものは下がり続けるものだから、インカムゲインで儲けたとしても、キャピタルでロスしてしまうという不安感をどうしても脱ぎ去ることが出来ない。
次に良く目にするのは、会社のオーナーとなり、役員・従業員に働いてもらいそこから配当をもらえという内容。これも、そう簡単には会社のオーナーになることは出来ないと諦めてしまうのがオチだ。
そして、本や音楽で印税を稼ぐという方法も必ず出てくる。
実は、先に出てきた2冊の本などを買って読んでしまった人は、著者の術中に見事にはまった人達である。本を買う人は金持ちにはなれない。本を書いて買ってもらう人が金持ちになるという寸法なので、その辺りはかなり確信犯的な本であることは間違いない。
少し話しはずれるが、MBA出身者が会社を設立して上手くいくことはほとんどない。そういう彼らが最終的に落ち着くところは、本を書くという行為。実は、本を書くということは「食べていく」最終的な手段にもなりうるのだ。そんな彼らの書くビジネス書はロクなものがないのも、まあなんとなくわかるだろう。
よって、本は表紙にだまされて買うのではなく、吟味して買うべきである。
でも、どうしても金持ちなりたい人は、自動販売機ビジネスをやりなさい。とことん、追求してやりなさいってこと。
ただ、それを続けると、自分はほとんど何もしなくて良くなる。これをヨシとしないのが働き盛りの人間が考える普通の感覚であり、またそれも正しいんだとは思うけど・・・。