あまり触れたくない話題だ。ほぼ一日中のこればかりで飽き飽きしている。
どのマスコミも当たり障りのない情報を無責任に垂れ流すだけ。独自取材が全く出来てないので、この48時間ほとんど報道内容に進展が見られない。
さらに、全く一貫性のない伝え方をしているマスコミもあり、世論をどちらに導きたいのか、自分達が大多数世論の代表者を装いたいのか、なんだかよくわからない。最たるのが朝日新聞だ。
4月9日の社説を読むと「自衛隊を撤退しないということは、人質の身に危険が及ぶだけでなく、他にも同質な事件をおこしかねない」と暗に自衛隊を撤退するように主張しているのに対し、たった一日おいての4月10日の社説では、「テロに屈して自衛隊を撤退しないわけにはいかない」とあまりにも対称的な主張をしている。
朝日新聞を馬鹿にする時はこの二つの社説を持ち出しても構わない!!
これが、政治面で何人かのコメントをまとめたものならまだ理解できる。しかし、新聞社がわざわざ紙面を割いて主張を掲載するための社説だからおそまつだとしか言いようがない。
事件の方に少しだけ話しを戻すが、今回の事件の胡散臭さを倍増させている要因のひとつは、人質関係者が政治的メッセージを含む発言を繰り返し過ぎるところにある。人質の命はさておき、イラクから自衛隊を撤退させることを最優先させたいと思っているのかと疑いたいくもなる。
普通は、手段は選ばず人質の命が最優先だと思うが、人質関係者の発言はどうもそこにあらずという感じだ。手段に対してもあらゆる注文をつけている。しかも、これを機会に中東を巡る混乱を自分達の力で終わらせたいと思っているようにも見える。それにしては、発言が浅はかだし、マスコミの使い方も下手すぎる。
「非暴力」という思想とも全く違うため、コメントしようもなく、うさんくさくもあり、なんだか触れたくない話題でもあるのだ。