今日まで3日間、東京ビッグサイトでイベントに参加していました。もしかしたら、こういった形でイベントに出るのは最後かもしれないので、ちょっとだけ裏話を。
今回のイベントの主催社は、ある意味イケイケドンドンの営業系の会社。(それでも、イベントへの来場者数や事業そのものも伸びているので立派なのだが・・・)。例えば、来場者の数。今回も3つのイベントを併設していて、その合計が○万人であるにも関わらず、出展社に対し説明するときは、あたかも1つ1つのイベントでその来場者があったかのように合計来場者数を誇張する。確かに3つのイベントのそれぞれ行き来は自由なのだが、単独の入場者数はカウントされているはずだし、それを全く明かさないのは彼らの策略だとしか言いようがない。(追記参照)というのも、もし今のイベント数で来場者数があたまうちになったとしても、もう1つイベントを併設すれば、全体として伸びているとアピール出来ることになるからである。
また、「今会期中に来年の小間が埋るかもしれないので申し込みをした方が良いですよ。」と、館内放送や個別訪問などを使い、何度も何度も出展社を勧誘してきた。ただ、実際には、今回のイベントも最後まで小間は埋まっていなかったし、この業界のトップ企業が参加してなかったので、かなり無理しているのだろう。ここまであからさまにこの手の言葉を使うと、聞いているこちらがちょっと恥ずかしくなってきた。

VIP

そして、最後がこれ。VIPの札をつけた人が今年は多かったこと。VIPとしてイベントに招待されると人間悪い気はしない。VIPだと、VIP室に入場出来て飲み物が手に入るし、なんといってもとっても目立つマークなの出展者もなんとなく気を使う。VIPな人は、どこか得意げな顔をしてみんな歩いていた。
でも、VIPというのは、単に出展者から主催者に名前を売られた人達なのだ。仕組みは簡単。主催社が出展社に代わってVIPへ招待券を送りますので、VIPの方をご登録くださいと連絡が来る。出展社は、ご丁寧にも自分達の有料顧客の名前を登録する。(自分達の有料顧客の名簿がどれだけの価値があるかは、ヤフーBBの顧客名簿を元にした恐喝事件の時の額を考えなくても分かるはずなのだが・・・。うちの会社は、わずかな顧客情報だったがそんなことしなかった。本当のVIPなら、直接出展社からそれなりの対応を受けるはずだし、それで良いはずだ。)
以降、VIPとして名前を売られたお気の毒な人たちの情報は、個人情報法の名の下ではあるが、主催社に良いように使われる。例えば、この名簿を元に以降のイベントへの招待券の発送はもちろんのこと、出展候補社に対する「こんな立派な方たちもこのイベントに参加していますよ」という営業ツールに使われることにもなる。きっと主催社はもっと頭が良いはずなので、いろんなことに使っているはずだ。
そう、VIPという名札をつけていた人達は、主催者のために「私はイベント主催者の名簿に名前がのりました」的な人たちなのだ。例えて言うと、「GAP」とデカデカと書かれたTシャツを着て街を歩いてGAPの広告の宣伝をしているようなもんなのだ。これをちょっと恥ずかしいと思った人達は、たかが展示会ごときでVIPな気分をこれからも存分に味わうことは考えたなおした方が良いと思う。


来場者数を明かさないのは彼らの策略だと書いたが間違いだったのでここに訂正。きっちりカウントして出してきた。誤解を招く書き方をして申し訳ない。
設計・製造ソリューション展
22日 来場者登録数 9,254
23日 来場者登録数 10,636
24日 来場者登録数 11,729
3日間合計31,619名。
機械要素展
3日間合計21,196名
バーチャルリアリティ展
3日間合計13,616名
合計:66,431名