気仙沼の被災地ボランティアに日帰りで参加してきました。
感じた事を自分のために記しておこうと思います。
準備段階から、ボランティアへの参加すべきかどうか相当悩みました。
・自分に出来る事なんてあるのか?
・どんな装備が必要なんだろう?
・想像を遥かに超える、苦痛もしくは危険を伴う仕事なのではないか?
・受け入れてくれるボランティアセンターなんて存在するのか?
・素人に何が出来るって目で見られるのではないか?
・ボランティアという名の押し売りなんじゃないか?
・単なる野次馬なんじゃないか?
・雨が降ったり天候が悪くなったらどうしよう。
などなど。
同じようなことを考えてボランティア参加を躊躇してしまう人も多い気がします。
さて、実際のボランティア。
仕事は、津波で流されてきた土壌の表面を削り、土嚢に小分けして入れて捨てる事。
ある家庭の庭そうじの延長線とも言えなくもないそれほど難しくない作業。
休憩中に、震災当日の話を聞けたり、お茶やお菓子まで出してもらったり。
時間にして、午前10時からお昼までの2時間と午後の2時間、計4時間。
ってな感じで、あっけなく終了しました。
こんな感じだったとは言え、バーチャルで理解しているつもりのことを実体験出来た事は大きなことだったと思います。今思うと何を躊躇してたんだろうと・・・
・自分に出来る事なんてあるのか?
出来る事を出来るところからやればいい。
・どんな装備が必要なんだろう?
被災地ボランティアの服装を参考に重装備を準備したけど全てが必要な訳ではなかった。備えあれば憂いなし。
ボランティア保険への加入は必須。当日加入は、仕組み上不可なのであらかじめ加入を。
・想像を遥かに超える、苦痛もしくは危険を伴う仕事なのではないか?
素人に出来る事は限られている。出来ない事は出来ないと断ればいい。
しかも、震災から2ヶ月も過ぎている。
手の施しようのない状況からはいくらかは改善されている。
・受け入れてくれるボランティアセンターなんて存在するのか?
社会福祉協議会を中心とした運営がある程度うまくいっているところであれば、個人でも県外でも短期でもボランティアの参加は受け付けてくれる。(逆に言うと、受け入れていないところは運営がうまくいっていないので、運営をサポートするボラティアへのニーズはあるってことだと思う。)
被災者のニーズがあれば、ニーズとボランティアのマッチングと、後はチーム編成。
日帰りボランティアバスに参加するとそれだけである程度の母集団になるし、ボランティア初体験者が過半だとある程度の想定も出来るので、センターとしては受入れやすいみたい。
・素人に何が出来るって目で見られるのではないか?
誰でも最初は素人。
次に参加する時に、より貢献出来ればいい。
また、次なんかあった時に、今より迅速に行動出来ればいい。
・ボランティアという名の押し売りなんじゃないか?
志次第。
・単なる野次馬なんじゃないか?
否定しません。
・雨が降ったり天候が悪くなったらどうしよう。
雨の日を避けたければ、天気予報を見て、ギリギリのタイミングで行く日を決めるしかない。
ただ、宿泊先の確保が思っていた以上に困難。
自分の場合、たまたまある宿のバイトが満室状況を見逃して予約出来たのラッキー。
ダブルブッキングの調整が入ったけど。
中長期で参加する人にとっても宿泊先の確保は難しい問題のようで、テントや車中泊も許可されている場所が限定されていたり。
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以下、その他、雑感です。
ボランティアに参加する前に、ブログやらtwitterなどマスメディア以外からの情報も氾濫しすぎていて、どの情報を取捨すべきか、とにかく混乱してしまいましたが、迷ってるくらいなら行動してみるってのは基本かも。この2ヶ月間の間にかなりの作業が進んでたおかげで(とは言え、まだまだ出口は見えない)、素人ボラテンィアが参加するのにはちょうど良いタイミングだったのかもしれないと思いました。ボランティアセンターで中長期的に働いている人は若い人も多く、参加者が多い外国人へも流暢な英語で対応していたり、志高い優秀な人もたくさん来てるんだろうなという印象を持ちました。
一方で、自分ひとりで往復の交通費や装備費含めて数万円の出費をかけてボランティアに行くのも本当に正しい行動なのかどうかはよく分かりません。実際に活動出来る時間はわずか4時間。個人で出来る事は限られているし、プロに任せるところ、お金で解決出来るところは、ある程度の組織体で解決した方がいいのかもと思ったのも事実ではありました。他にも物資の支援、家や車を流されてしまった人へのローンの支払猶予などなど、早々に手を撃たなければ行けないことは山積してます。
行かないで色々なこと悩んでるくらいなら、行ってみて自分で何が出来るかを考える方がはるかにいいとは思いましたが、短期とは言え色々考えさせられる被災地ボランティアへの参加でした。