アメリカでBSEに感染した牛が発見されてから、アメリからの牛肉の輸入は禁止されたままである。このため、アメリカ牛に100%近く依存してきた吉野家は、牛肉の在庫が切れた瞬間に、商売道具である牛丼を販売できなくなる可能性があると言われている。これはまさに牛丼ファンにとっては、一世一代の大ピンチなのである。
と、ここまでは誰もが知ってる話なのだが、実は、吉野家は、アメリカを始め、中国、香港、台湾、フィリピン、マレーシアなど、5カ国、7つの地域で牛丼屋を展開している。いったい、それぞれの国では何が起こってるんだろうと気になったので、まずは、アメリカいる友人に取材をお願いした。
これが、誰もが知っている日本の吉野家の入り口の写真(先日自分が撮ったばかり)。オレンジに黒字で「吉野家」と「24時間営業」、白に黒字で「YOSHINOYA」と書いてある見慣れた看板だ。今では、誇らしげに輝くはずの「24時間営業」というロゴにさえ、「うそつき!」と思わず言いたくなってしまうほど、牛肉が足らない状況・・・なのである。




また、吉野家の入り口には、BSE牛がアメリカで発見された後、申し訳なさそうにカレー丼(400円)、焼鶏丼(450円)、いくら鮭丼(450円)のメニューの看板が出ている。店内にもBSEの影響で特盛が販売できない旨を伝える張り紙も張り出されている。とにかく、牛丼を売りたいはずなのに売れない状況なのである。



一方、これが、アメリカの「YOSHINOYA」の入り口の風景。普通のアメリカンファースフードと変わらないエントランスに、赤に白字で「YOSHINOYA」のロゴと、その上にちょっと何をイメージしたのかわからない(バッファローか?)絵の上に「BEEF BOWL」(牛丼の訳)と書いてある。当然、24時間営業を誇らしげに掲げる文字はどこにもない。(写真は友人が撮影)



で、いよいよ店内に入ると、まず、「CHIKEN BENTO」($5.99)の張り紙が目に飛び込んでくる。



えっ〜っ?もしかして、アメリカの吉野家にもBSEの影響が???
というわけで、続きは明日