以前にも少し触れたかが、ケンタッキーフライドチキン(KFC)はブランドの立て直しを必死に行なっているようだ。例えば、より高級感を前面に押し出したサンドイッチを提供したり、カーネサンダースという誰もが知っているキャラクターを使わない店舗展開などを開いてみたりと、様々な試みを行なっているらしいが、全く良い噂は聞かない。
実際、本日立ち寄った大型スーパーの入るフードコートでみた景色は、ケンタッキーがおかれている現状そのものを映し出しているようだった。そこは、ケンタッキー以外に、ミスタードーナツ、マクドナルド、そして何でも屋(ラーメンあり、ソフトクリームあり、たこ焼きありなどの)があり、どこでもありそうなフードコートである。
その中で、ダントツにケンタッキーに人が入っていないのである。



誰も全く足をとめないKFC

上の写真を見てもらってもわかるが、自分がこのフードコートにいた30分程度の間に買い物をした客はごくわずか2組であった。
一方、マクドナルドとミスタードーナツは、レジ待ちの客の列が出来ている。


人の列が出来ているマクドナルド

人の列が出来ているミスタードーナツ

どちらのファーストフードもBSEなどの外部要因あり、不祥事あり、業績が今一歩だと言われているにも関わらず、普通に客が入っている。
フードコートの店に人はそれ程、大きなものは期待していない。小腹が空いたから軽く食べようとか、子供が騒ぐからおやつを食べようとか、そのレベルである。だが、そのレベルにさせ、ケンタッキーは答えられていないのである。
ケンタッキーは、所詮ファーストフードなのである。ファースフードは、早く食べれて手頃であることが基本だ。高級志向を目指したい気持ちもよくわかる。しかし、グラム単位で、牛肉より鶏肉が、豚肉より鶏肉の方が安いのに、なぜかケンタッキーは、値段が高いのである。
マクドナルドが85円のハンバーガーを出したとき、追随してそのコストパフォーマンスで他社を出し抜くことが出来たかもしれないのに、そのチャンスも逃してしまった。たとえ、それが失敗しても、自分達の糧として役に立ったはずである。それが・・・他社の物まねか高級志向として路線変更を計ったところで、結果は見えている。
ヘルシー志向の食文化が浸透してきているにも関わらず、未だに復活の糸口をつかめないケンタッキーは、今後どうなるのだろうか?

  1. Hiro says:

    アメリカの KFC ではチキンサンド(かフライドチキン)は揚げてるけどバーガーキングのワッパーのカロリー半分ってCMをやってた。
    50歩100歩な気がするけどちょっとはヘルシー指向を意識しだしたのかなと。
    いっぽう カールスJrは低炭水化物ダイエット向けにバンズを抜いてレタスでパティをくるんだ Low Carb Six Dallar Burger を発売したよ。 このスタイルのハンバーガーは日本でも流行るだろうな。
    http://www.carlsjr.com/home/