倉重英樹氏(現日本テレコム社長)の本が会社(ブックオフで150円だったらしい)にころがっていたの読んでみました。読んだ感想が、本日のブログのタイトル。
本の内容は、倉重氏が代表取締役に就任したプライスウォーターハウスコンサルタント社を、93年の15億円の売上(7億の赤字)から2002年に約300億円の売上規模を誇る日本で有数のコンサルと会社に育て上げたトランスフォーメーションプロセスが書かれているといういたってよくある成功自伝。

プロフェッショナリズムの覚醒 トランスフォーメーション・リーダーシップ 倉重 英樹

中身は実にシンプルでわかりやすい内容ばかりなのですが、シンプルさを支える根拠がしっかりとしていて、読んでいてすごく気持ち良いのです。一般的なビジネス書には、ちょっとした自慢話ばかりであったり、訳の分からない小難しいことが書いてあったりするのですが、この本は経営の基礎というか、お手本が分かりやすくまとめられています。
小さな会社では、リターンを得るためにかなり冒険的なリスクをとってみたり、スピードを頼りに時代のトレンドに飛び乗ったり、運をたまたまつかむことが成功要因であったりしますが、本当の経営のプロというのは、こういうプロセスでビジネスを動かすんだなぁと改めて感じました。また、こういう人物を生み出す、日本IBMの奥深さにも改めて感心しました。
ちなみに、この本は2003年に発売されていて、それほど売れてる訳では決してありません。