ソニーの復活は当分ない

主力株が株価をどんどんあげている一方で先日再建策を発表したソニーはまったく泣かず飛ばず。日経平均とソニーとの比較チャートを見てもそれはよくわかります。
今週の東洋経済を読んでいて、こりゃダメだと思った発言がいくつかあるのでここに引用しておこうと思います。まず、ソニーミュージックエンターテイメントの秦幸雄氏の発言。ソニー社員もこんな上司の下で働かされたたまらんだろう。

なぜわれわれが日本でアップルに楽曲を出さないか。アップルとやる意思は固まっているが、ビジネス面での問題が残っているからです。フェアな契約が結ばれないと始められない。こちらの言い分は、価格を含めたマーケティングの主導権をわれわれにとらせて欲しいということ。だが、先方は交渉に熱心ではなかった。うちにはいちばん最後に来ましたね。
(中略)
それから、iTunesの人気が爆発しているという認識も間違い。米国でもネット配信のシェアは1コンマ数%。これのどこが爆発しているのですか?アップルが嫌いとかではなく、事実を言っているだけですよ。今でもCDの優位性はある。配信より、音質はいいし、いつでもどこでも再生できる。そして課金もいらない。配信は今のところ狭い世界の話でしかない。

一番最後に交渉に来たのがさぞかし癪に障ったのでしょうか?こんな相手と交渉する方も大変ですね。さぞかし準備が必要だったんでしょう。しかし、新しいイノベーションが目の前で起きはじめているにも関わらず、狭い話と一蹴出来るほどの余裕は一体どこから出てくるのでしょう?教科書通りにコトが進んでいるのに、アップルが嫌いだという理由だけで、未だにCDだけがいつでもどこでも再生出来るモノだと思っているのでしょうか?
SME位の会社の役員にもなるとソニーの抵抗勢力の本音が出てくるのかもしれません。さて、この抵抗勢力に対して、イギリス人CEOのストリンガー氏は母国の新聞に対してこんなことを言っています。

ソニーには利益を生まない事業を整理しようという熱意が全くない。職場の士気の低さと人員削減に対する文化的な反発のため、思い切ったリストラができなかった。ソニーの一部役員はいかなる人員削減にも徹底的に抵抗した。日本社会は米国社会よりも人道的だ。

どこかの外人相撲取りやプロ野球の助っ人と同じノリです。自分が最終意思決定者でもあり、最高責任者でもある人が、抵抗勢力に負けてどうするんですか?まるで、おうちに帰って、「かあちゃん、僕いじめられた〜」と言ってるどこかのどら息子のようです。
さて、日本人トップの中鉢氏。彼もこの再建策発表後、マスメディアにどんどん登場しています。自分自身が100%だと自信を持って言えない再建策を語るためにマスメディアに出るのをやめた方が良いと思うんだけど。というが最初の感想でした。彼なりに頑張ってはいますが、「He still has a boss」なのです。
で、営業利益率を5%(エレキで4%)に設定した根拠を聞かれた彼の発言を少し・・・。

目標であろうがコミットメントであろうが、私は言ったことには責任を持ちますよ。(中略)一言で言えば、解があるかないか。(中略)あらゆる面からエレキのビジネスをレビューして、4%なら解はあると確信できたんです。

解があるのであれば、あとはやるだけのはず。結果は後から付いてくるでしょう。簡単なことです。
さらに

マスコミのみなさんは「ソニーらしさが消えた」といいますが、私はまったく逆だと思っています。ソニーらしさが裏目に出たと。(中略)どうしてもエンジニアは自分が欲しいものだを作るんだという思考になりがち。確かに、過去においては幸運にもそれが見事に結び付いてきた。その成功体験を捨て切れなかったことが、結果的に消費者とのミゾを生んでしまったのです。まず必要なのは、真の顧客視点に立つことです。

本当にソニーはエンジニアの視点で欲しいものを作ってこられたのでしょうか?本当にそうだとしたら、あまりにもクオリティが・・・。これまでは、顧客がソニーに求めているだろうと勝手に想像していたものに対して単に迎合していただけではないのでしょうか?Googleとかはてなのビジネスは、自分達が欲しいと思ったものが出発点。お客さんの方を向くって、もしかして「松下のようになりたいのですか?」・・・図星ですね。マイクロソフトやサムソンと手を組んで。それが、顧客が望んでいるソニーかは別にして。

1件のコメント

  1. オーストラリアiTMSに抜かれる

    オーストラリアでもiTMSが始まった。日本よりも遅かったのにMadonna(Wa

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