西武の松坂、阪神の井川、巨人の上原、ヤクルトの岩村などなどが球団に頼んでポスティングでメジャー挑戦を訴えているそうです。しかしながら、球団が許可しない限り、彼らの夢は叶いそうにありません。
球団は、チームが勝つために必要な選手だということで引き止めるのでしょうが、野球がこれから国際化していく上でも、経営のことを考えても、ポスティングでメジャーに送り出すことはそんなにデメリットだけではない気がします。メジャーリーグの一部のチームや、ヨーロッパのサッカー事情なんかを見ていると、良い選手を育てて高く売るというのはひとつの商売として十分成立しているので、日本の野球界もそれに近いモデルを作り上げれば良いんだと思います。
もし、サッカーのチャンピオンズリーグのような大会が野球でも行なわれるとしたら、日本のチームはお金を集めて強いチームを作ることを目指すのではなくて、緻密で頭を使った細かい野球で勝つ方法に活路を見出せるはずです。そのために、野球をもっとクラブチーム化して下位組織やユースなどから育てあげて、例えば、逆輸入選手を送り出すなんてことありえない話ではないのかなぁと思います。
それに、なによりも日本の優秀な選手が旬な時期にメジャーに挑戦して、どれくらいやれるのかは見てみたいと思っている野球ファンの方が圧倒的に多いのではないでしょうか?選手は、最低で累計9年働き続けて初めてFAを取得して自ら野球をする環境を選ぶことが出来ます。でも、これは長すぎです。これまでも日本で選手生活を終えたけど、旬の時にメジャーで見たかった選手は一杯います。
ソフトバンクホークスの城島がFAでのメジャーへの挑戦を表明したそうです。松坂や井川とバッテリーを組む姿を見てみたいと思うのは自分だけじゃないと思うのですが・・・。なぜ、プロ野球はいつまでも既得権ありきのオールドビジネスを続けようとするのでしょうか。